令和2年事業報告書

令和2年度(2020年度)社会福祉法人みすず福祉会 事業報告書

令和2年4月1日から令和3年3月31日

令和2年度 施設・事業所の事業内容について

(1)概況報告

【大阪拠点・社会福祉事業】
①第一種社会福祉事業:特別養護老人ホームしらかばホール

(指定介護老人福祉施設)

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇職員の資質向上を目的として、資格取得のための研修センターの活用や外部研修、 施設内勉強会を開催する予定でしたが、新型コロナウィルスの影響にて施設内研修は、小人数のみの参加となり外部研修はZOOMのみの参加となった。
〇ご利用者が外部の病院受診が多く、ご本人や支援者の負担軽減を図るために、往診の行える医師を探し、皮膚科、眼科、精神内科を月1回程度往診の支援を実施しました。
〇ご利用者の安全で快適な環境作りのために、関わりを持つ人に対して、どのように関わり合えば気持ちが通じ合うか、共感できるかを考え相手の立場に立った支援を実施しました。

Ⅱ.成果と課題
〇ご利用者や家族の意見を尊重し、その人らしい自立した生活を充実できるように生活支援を行うために、健康管理や個々の状態や状況の把握をし、ご利用者と職員が交流できる共有空間作り、個別レクリエーション等を行うことが出来ました。
〇人員確保については、就職フェアへの参加・求人サイトの活用・フリーペーパーの活用等を行いましたが十分な人員確保には至らず、人材紹介会社を活用した職員雇用も利用し、支援が出来る環境作りに努めましたが、人員不足は解消できない部分がありました。
〇職場体験、ボランティアの積極的な受け入れに関しては、ホームページ・フェイスブック・チラシの配布等を行い地域に発信することができましたが、新型コロナウィルスの影響により、地域交流やボランティアの受け入れを自粛することが多く、満足が得る提供ができませんでした。



Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率 93.6%(前年 92.6%) 目標利用率 97.0%

②しらかばホールショートステイ

指定短期入所生活介護・指定介護予防短期入所生活介護
(指定障害福祉サービス短期入所)

Ⅰ.重視した内容と取り組み
〇認知症状からの周辺症状等で、在宅介護が困難な方に対して、施設を利用する事で専門的なケアを提供し、時間的なゆとりをご家族に感じていただき、在宅ケアの継続に繋がるような支援を実施しました。
〇ご自宅での生活習慣等を把握し、行事やご利用者の趣味・嗜好を取り入れた、様々な支援が個々のご利用者のニーズに応じて、適切に提供されるよう聞き取りを行い、 職員に周知できるようにその都度の報告を心掛けました。
〇自分で「出来る活動」は、普段の生活の中での「出来る活動」として実践を行い、コミュニケーションも含めた活気のある生活を支援しました。
〇緊急時対応は柔軟に対応することができました。

Ⅱ.成果と課題
〇緊急時の受け入れや専門的なケアを提供できる環境の構築を目指し、在宅と同様の安心感をもって、ご本人が過ごして頂けるようにつとめました。
〇日々の活動について、状態に応じた対応の実践につとめました。また、生活動作を通じての訓練を行いADL低下に繋がらないように支援しました。
〇長期のご利用者や定期的なご利用者の状態の変化により、随時さまざまなサービスとの連携を行っていくことで地域から信頼されるショートステイの構築に努めていきます。
〇新型コロナウィルスの感染予防のために、入所前の発熱の測定や利用中の体調面に気をつけて、感染対策に努めてきました。

Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率 60.7%(前年 72.5%) 目標利用率 90.0%

③デイサービスセンターしらかば
指定通所介護・指定介護予防通所介護 
(基準該当障がい福祉サービス)

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇今年度も提供時間を5時間以上6時間未満、6時間以上7時間未満、7時間以上8時間未満として、多様化するニーズに対応できる形を目指しました。ボランティアによる演奏や楽器演奏などに合わせて、ご利用者と一緒に参加して楽しんでいただけるように取り組みました。
〇レクリエーション以外の時間は、ちぎり絵など指先を使った制作や、塗り絵、計算問題、まちがい探しなどの脳トレのプリントを多数用意して、個々に選んで取り組んでいただくなど、認知予防に繋がるものを取り入れました。
〇今年度は、「個別機能訓練加算Ⅱ」を取り入れることにより、生活動作の低下を防ぎ現状を維持していただけるように、希望者に個別機能訓練指導員が計画を立て実施していく事を取り入れました。
〇基準該当の障害福祉サービスを提供するにあたり、その人にあった対応を理解すると共に身体、知的、精神への支援方法について勉強会を行いました。

Ⅱ.成果と課題
〇今年度も、基本サービス提供時間の幅を持たせることにより、お仕事をされているご家族・高齢者世帯・一人暮らしなど、多種多様な要望に出来る限り対応してきました。ヘルパーとの時間調整や家庭事情に柔軟な対応を心掛けることにより、更に良いサービスが提供可能となりました。
今年度は季節ごとの行事や外出行事を行うことが出来ましたが、職員の異動や退職に伴い人員的に厳しい状況が続き、外出行事が少なくなってしまいました。
満足度の不足が課題となっているところです。
また2月からの新型コロナウィルスの影響で、2月・3月の利用率が、利用を控えられるご利用者が多数おられ、利用率が低迷してしまいました。今後の課題となりますが、ご利用者の体調不良による欠席、入院、生活環境の変化による短期入所生活介護の利用や、特養への入所などにより利用者数の変動による利用率の低下を、新規ご利用者様の獲得や、既存ご利用者の追加のご利用、行事などによる追加のご利用などにより軽減に向かえるようにつとめます。
また、新しい職員も増え、今後も指導・育成に力を入れていく事で、サービスの向上に繋げていきたいと考えています。

Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率 51.3%(前年 60.1%) 目標利用率 80.0%

④居宅介護支援センターしらかば
(指定居宅介護支援事業)

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇高齢者が住み慣れた地域の中で生き生きと暮らしていけるために、本人及び家族の意向を十分に聞き取り、公正中立な立場から適切なサービスを選択し、本人、家族にとって最良のプランを提供し、また医療・介護・福祉・地域包括との連携を図っています。要介護者が80名を超え、目標を達成して事業所として安定しつつありますが、死亡や入院の方が多く、より一層の努力が必要であり、今後も安定してサービスが遂行できるようにしていきます。

Ⅱ.成果と課題
〇医療・介護・福祉・地域包括との連携は、いまだに関係が希薄であり、次年度も目標に掲げています。事業所として安定しつつありますが、要介護者の件数の伸びが少なく、より一層の努力を行うようにしていきます。また、職員の退職があり、ご利用者にご迷惑をかけないよう、早急に対応していく予定です。

Ⅲ.年間利用率
年間平均担当件数 1147件/(前年 1126件)


⑤しらかばグループホーム

(指定認知症対応型共同生活介護・指定介護予防認知症対応型共同生活介護)     

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇身体拘束廃止、虐待防止の定期的な身体拘束適正化委員会を開催し、職員が周知する事で、相手の立場に立った話方や行動ができるようにしました。
・ご利用者と家族様の面会が制限されている中、不満やストレスのないように普段の生活の様子を伝え、電話で報告を行いました。
・ご利用者一人一人の要望や思いを聞き取り、食べたい物やほしい物を提供できるように支援しました。
・月1回の行事やレクレーションに中庭を利用して、自然の触れ合いながら楽しんで参加して頂きました。

Ⅱ.成果と課題
〇訪問歯科をほとんどのご利用者に利用して頂く事で、様々な口腔のトラブルを解消でき、職員の口腔ケアに対する意識が変わりました。
・本年度に出来なかった家族会を再開できるようになれば、行事を通し信頼を得られるように勧めていきたいと思います。
<運営推進会議>
第1回 令和2年 4月 27日(月) 17時~18時
第2回 令和2年 6月  1日(月) 17時~18時
第3回 令和2年 8月  3日(月) 17時~18時
第4回 令和2年10月  5日(月) 17時~18時
第5回 令和2年12月  7日(月) 17時~18時
第6回 令和3年 3月  2日(火) 17時~18時

Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率 97.9%(前年 98.4%) 目標利用率 97.0%

⑥しらかばの郷
(就労継続支援B型)

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇相談支援センターからの紹介を中心に新規ご利用者の確保に向けて取り組み、随時見学体験利用を受け入れました。
授産事業は、昨年から引き続き枚方市の就労系事業所と連携して「優先調達、共同 受注ワーキングチーム」のコアメンバーとして、枠組み作り、視察研修(伊丹市)を実施。同チームの取り組みとして、枚方市指定管理事業所くすのき園、すぎのき園の除草作業、淀川公園管理事務所の除草作業を実施しました。畑を活用しボランティアを受け入れながら、農作業も継続しています。またポスティングでは、新たに2企業と請負契約を締結し実施しました。ミックスメタルの仕分け作業(工場でのライン作業)の請負も行い、企業(工場)に出向いて作業を実施することで、より就労を具体的にイメージしていただくための取り組みも行いました。昨年に引き続き、NPOフェスタ、社協主催の地域のイベントにも積極的に参加すると共に、近隣の事業所(心学塾作業所)の地域交流会へ招待され参加しました。

Ⅱ.成果と課題
〇作業内容が大幅に変わりましたが、通所いただくご利用者も混乱なく作業を実施できたこと。従前から同じ作業を繰り返すことにより熟練度の向上が確認できたことは工賃向上(一万円以上を達成)にも繋がる成果を得られました。
利用者数も契約数で21名に増加し、グループに分かれて作業を実施することで、利用者がさまざまな作業にチャレンジする機会を設けることができました。
人数の増加に伴い、工賃向上のための仕事の種類、量の確保と共に、安定的に屋外 での作業が実施できるような工夫をするために取り組みます。
また、新たに事業所で生産できる自主製品についても、研究、開発に努めます。

Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率 70.5%(前年 72.5%) 目標利用率 80.0%


⑦移送サービスしらかば

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇今年度は柔軟なサービスの提供を目指すため、運転手の追加登録や車輛の追加を積極的に行い、ご利用者の受診や所用での利用の促進をいたしました。

Ⅱ.成果と課題
〇今年度も専属の運転手の確保は出来ず、兼務での業務となったため、急なご依頼に 対しては中々対応が厳しい状況が変わらず続いており、大きな課題となっています。そんな中、各部署での通院や所用などではご利用頂く回数が増えてきており、精力的に活動出来る体制作りが急務となってきています。
また、今後も道路運行法に基づき安全かつ安心できる運転を心がけていきます。

⑧生計困難者に対する相談支援事業

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇今年度もソーシャルワーカーは兼務とあって思うような活動が出来ませんでしたが、地域との連携を深めると共に、連絡会への参加等により昨今の生活困窮者の実情を理解することができました。また、大阪府社会福祉協議会の地域担当者と連携し情報
 交換を行いました。

Ⅱ.成果と課題
〇今年度の実績としては、大阪府社会福祉協議会と連携し、2件の生活困窮者への支援を実施しました。支援実施にあたって共通した課題として、高齢者の単身生活で既往歴に伴い金銭を自己管理することが難しい状況であるにも関わらず、親類、関係機関などへ上手く相談できなかったことで、生活が困窮してしまい、経済的な支援を必要とするケースでした。支援後に安心した生活を維持できるように、関係支援機関へ残された課題の引継ぎも併せて行いました。
今年度も兼務での業務では動きがスムーズに行かない事もやはり多く、今後も地域・各関係機関の連絡会や勉強会に積極的に参加するなど、より一層のスキルアップを課題とし、様々な問題解決に取り組むと同時に各関係機関との連携をさらに深めて行きたいと考えています。

⑨しらかば研修センター
(喀痰吸引等研修事業・介護福祉士実務者研修事業)

Ⅰ.重視した内容や取り組み~成果と課題
〇喀痰吸引等研修事業は、新型コロナウィルスの影響下であり、開講に至りませんでした。その間、提携先の医療機関との関係が途絶えないよう、継続した協力が得られるような動きに努めました。来年度は、実地研修先と持続的な関係性の構築と、自施設での開催が出来るように看護・介護との連携を強化して参ります。

○介護福祉士実務者研修事業についても同様に新型コロナウィルスの影響下であり、令和元年度における11月生枚方会場のスクーリング授業では、緊急事態宣言の影響を受け、開講時期が延期となりました。授業再開については、コロナウィルスの感染拡大の防止策を十分講じた上で緊急事態宣言の解除後に開講を致しました。研修実施については、受講生にとって、安全・安心を念頭に置いた研修を開講することを明文化し、大阪府へ報告を行いました。本年度の実務者研修は、枚方会場は外部施設からの受講者数も増加。枚方2回、赤穂2回の開講(計4回)受講者24名となりました。

10月開講においては、「コロナに負けるなキャンペーン第2弾」とし、2割引きの価格で実施致しました。その結果、枚方会場は、8名(内部1名)、赤穂会場は、3名(内部1名)の申込みとなりました。

令和3年度における研修事業は、実務者研修の実施を枚方3回・赤穂2回(計5回)の開講、喀痰吸引等研修(実地研修)は年5回の開講を目指します。

また、しらかば研修センターの使命として、地域の皆様に必要とされる事業所になるよう地域貢献に尽力を注いで参りたいと考えています。


【兵庫拠点・社会福祉事業】

⑩グループホーム すまいる
(指定認知症対応型共同生活介護・指定介護予防認知症対応型共同生活介護)

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇認知高齢者への理解を深める職員教育、研修などを積極的に行い、ケアの向上に取 り組みました。今年もご利用者が安全に安心して過ごしていただける環境作りや、楽しい時間を過ごして頂くための行事、レクリエーションを多く取り入れました。また、医療との連携を図りながら、ご利用者の体調面の管理、職員間の情報共有にも継続的に取り組みました。

Ⅱ.成果と課題
〇地域のボランティアの方々との触れ合いも増え、自治会の行事にも積極的に参加するなど、行事や外出なども増える中でご利用者や家族との交流も深めていけたように感じます。また、今後もご利用者の生活面、体調や感情面などについても職員の意見交換を多く行い、さらに満足頂けるように取り組んでいきます。

Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率 99.3%(前年 98.8%) 目標利用率 96.0%


【大阪拠点・公益事業】

⑪しらかばホール診療所

Ⅰ.重視した内容や取り組み
〇今年度も常勤医師を配して、より手厚い医療体制を構築し、ご利用者の日常的な健康管理や感染症への対策、また職員の健康管理等にも力を入れることが出来ました。

Ⅱ.成果と課題
〇ご利用者への定期的な血液検査と年一回の胸部Ⅹ―P撮影を行い、日常的なバイタルサインのチェック、処置等を実施することで健康状態の把握につとめました。
○専門診療医の往診(眼科・皮膚科・心療内科)を、開始しました。
○ガン末期の方の専門医の往診開始にて、ターミナルケアが開始となりました。
〇インフルエンザや肺炎球菌の予防接種も随時実施しました。また、予防啓発活動を 積極的に行い、研修等を通じて感染症の蔓延などを防ぐことができ、今後、継続します。
〇毎年、時期を1月と決めてストレスチェックを行ない、職員のメンタルヘルス等の 健康管理につとめます。
〇地域的には、しらかばホール診療所の存在が知られておらず、いつでも気軽に立ち 寄ってもらえるような診療所作りの課題があり、ポスティング等でアピールを行います。
〇春の健康診断を4月の予定でしたが、スタッフの人員不足のため計画が立たず、5月まですることになりました。
〇新型コロナウィルス対策として、手洗い、マスク着用の徹底、ご利用者の家族には面会の自粛を協力要請し、オンライン面会を実施しました。
〇ショートステイ利用時の不足分となった、浣腸・下剤等、ドクターの指示のもと診 療所から処方します。
○ディサービス・特養・研修サービスの看護師との協力を行います。