事業計画書.

社会福祉法人みすず福祉会 平成29年度事業計画書
介護〔支援〕の指針 ① きめ細かい介護(支援) ② 規律正しい介護(支援) ③ 期待される介護(支援)
施設・事業所の理念・方針・重点課題と目標
[大阪拠点・社会福祉事業] ① 特別養護老人ホームしらかばホール
[施設理念] ・暖かい家庭内の人間関係を基本とした地域福祉力形成の中心となり、高齢者の在宅介護を可能とするために機能する施設を目指します。
[職員目標] ○ 「心のこもった言葉づかい」を心がけ、職員一人一人が目標達成の意識をもって業務にあたります。 ○ ご利用者の個々のニーズの把握につとめ、体調管理も含めた総合的なケアを目指し効果的な各種サービスの提供につとめます。 ○ 入居者の個別性を十分に理解し、基本的人権を尊重し、全職員がプライバシーの保護や倫理等のコンプライアンスの徹底につとめます。
[事業推進のためのポイント] ○ 「利用者本位」のサービス提供を目指し、職員の意識改革と資質の向上をはかります。入居者様をはじめ、ご家族や関係者に対し、常に誠意をもって丁寧な接遇につとめ信頼関係を深めるようにします。 ○ 施設内で安定したサービスが提供できるよう人材確保と職員育成につとめます。入浴、食事介助、送迎といった具体的な場面で対応ができる職員(パート職員を含む)の雇用及び定着を目指し、職員の意見や想いが反映されるような体制の構築と職場環境の改善をはかります。 ○ 既存の職員には施設内外の研修への参加を促し研修報告会等で多くの職員に学びや気づきをフィードバックさせることで、実践に活かせるよう取り組み更なるスキルアップを進めます。また、新入職者に対してはオリエンテーションの充実とマニュアル等の整備を進めていきます。 ○ 継続的にボランティアや介護等体験学生を受け入れ、地域に施設の情報等を発信することで開かれた施設を目指し、地域住民との交流の促進をはかっていきます。 ○ 看取り介護についての理解を深め「施設で最期を迎えたい」という入居者様やご家族の意向がある場合は、その意向を尊重し趣旨に沿って人生の最期を、その人らしく迎えられるよう支援していきます。
[事業数値目標] ○ 利用率目標数値97%=年間延べ人数24,783名(最低数値96%=年間延べ人数24,528名) ○ 平均介護度3.88 ○ 算定報酬:ユニット型介護福祉施設サービス費(Ⅰ) ○ 算定加算:日常生活継続支援加算 : 23単位(1名/日)  看護体制加算Ⅰ・Ⅱ : 計 12単位(1名/日)  夜勤職員配置加算 : 18単位(1名/日)  栄養マネジメント加算 : 14単位(1名/日)  個別機能訓練加算 : 12単位(1名/日)  常勤医師配置加算 : 25単位(1名/日)  看取り介護加算(加算要件あり)  ① 死亡日以前4日以上30日以下 : 144単位(1名/日)  ② 死亡日前日及び前々日 : 680単位(1名/日)  ③ 死亡日 : 1280単位(1名/日)
② 短期入所生活介護(予防・障がい含む)
[事業所理念] ・ 少子高齢化に伴い単身世帯や夫婦のみの世帯の増加、家族形態の変化や地域等のつながりの希薄化など様々な課題が生じています。その中で利用者が地域や自宅でそれまでの日常生活を続けることが出来るよう、安心・安全な場所を提供すると共に、心身機能の維持回復や孤立感を解消できるような支援に取り組みます。また、利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減が図れるサービスの提供を目指します。 ・ 障がい者においては自立・自己表現に向けて、障がいの有無にかかわらず人格や個性も含め個人として尊重され、分け隔てなく共生することが実現できるような、支援や環境づくりを目指します。
[職員目標] ○ 理念に基づき自己決定を尊重し、自立支援及び利用者主体の援助を行い可能な生活動作を活用することで、心身機能の維持を図ると共に在宅生活の継続が出来るような支援を目指します。 ○ 安心・安全な場所の提供をするために、職員も環境の一部であることを念頭に置き、丁寧な接遇につとめると共に、全室個室を活用し利用者が落ち着けるような生活環境作りを目指します。
[事業推進のためのポイント] ○ 提供するサービス内容は、個別介護計画書を作成し事前の意向聴取やカンファレンス等にて利用者・家族の同意を得た上、居宅介護支援事業者はじめ医療機関や各関係機関との連絡を密にし、利用者・家族にとって最適のサービス提供となるようつとめます。 ○ 機能訓練を希望される際、事故や怪我に配慮し可能な生活動作の促進や維持する訓練を行います。 ○ 季節に応じた行事や、利用者の趣味・嗜好を取り入れたコミュニケーションを行い、社会参加を通じて利用者の心身の安定と意欲の向上を図ります。 ○ サービス利用中に病状の急変や事故が発生した場合は、速やかに家族及び居宅介護支援事業者等に報告し適切な措置を講じます。また必要に応じて協力病院と連携を行います。   ○ 事故、苦情の集約、分析を行い、予防につとめると共にサービスの対応や支援の水準の平準化を図ります。 ○ 施設内研修を行い、職員の知識や技術の向上を図り、サービスの質の向上につとめます。 ○ 虐待や身体拘束は人権課題として捉え、利用者の人権の擁護・虐待の防止につとめます。
[事業数値目標] ・ 利用率目標数値 : 90%(年間延べ6,570名) ・ 平均介護度 : 3.0 ・ 算定報酬 : 併設型ユニット型短期入所生活介護費(Ⅰ) ・ 算定加算 : 夜勤職員配置加算:18単位(1名/日)   個別機能訓練加算:12単位(1名/日)   看護体制加算 Ⅱ : 8単位(1名/日)   送迎加算 : 184単位(片道)
③ デイサービスセンターしらかば (予防・障がい含む)
[事業所理念] ・年々、増加傾向にある高齢化に対し在宅生活を基本とし、障がい者を含めた日常生活支援や心身の活性化及び機能低下の防止につとめると共に、日常動作の訓練を取り入れたデイサービスを目指します。
[職員目標] ○ 「自然体で過ごせる空間作り」を目指します。 ○ 「笑顔が絶えない場所」を提供します。
[事業推進のためのポイント] ○ 家族介護者への支援(レスパイト)を推進するため、多種多様なサービスを取り入れる事で利用者個人の心身状況に合わせた柔軟なサービス時間を提供します。 ○ ボランティアの積極的な受け入れや様々な研修会への参加など地域との関係性の向上につとめます。 ○ 季節感を感じられる趣味活動や行事を行うことはもちろんの事、ご本人だけでなく様々な催しものを通して、家族介護者とのコミュニケーションも大切にしていきます。
[事業数値目標] 利用率目標数値 : 75%   24名/日×310日(年間延べ人数7,440名)(障がい者基準該当サービスを含む) 算定報酬 : 通常規模型通所介護 平均介護度 : 2.5 算定加算 : 中重度ケア体制加算 生活介護・自立訓練(障がい者基準該当サービス)
④ 居宅介護支援センターしらかば
[事業所理念] ・ 高齢者が住み慣れた地域の中で生き生きと暮らしていけるために、地域福祉の観点から多面的な支援を行っていきます。また、利用者様の選択を尊重しながら公正中立な居宅サービス計画を作成します。
[職員目標] ○ 地域包括ケアシステムを構築して、地域社会の一員として利用者を地域と共に支える体制づくりを目指します。 ○ 利用者を取り巻く医療・福祉・保健等の社会資源との連携を強化し、利用者の自立を支援していきます。 ○ 介護支援専門員の社会的責任を自覚し、地域社会全体の利益につながるよう業務に取り組みます。 ○ 総合事業への移行や軽度者のサービス利用について把握し、スムーズな移行の準備を行います。
[事業推進のためのポイント] ○ 地域住民との関係を構築し、積極的に地域貢献の取り組みを実施していきます。 ○ 保健・医療・福祉・社会資源等、利用者を取り巻く様々な社会資源との関係を強化発展させ、各機関との情報を密に行っていきます。 ○ 常に質の高いケアマネジメントを行うように努め、自らその提供するサービスの質の評価を行い、サービスの評価を見直すことで改善を図っていきます。 ○ 利用者の自立支援の観点と法令遵守の立場から常に作成した居宅サービス計画を点検していきます。 ○ 各種研修会への積極的な参加など、専門職として常に自己研鑚に努め、質の高いサービスの提供につとめます。
[事業数値目標] 件数目標数値 : 70件(予防委託を含む) 算定報酬 : 居宅介護支援費(1) 算定加算 : 初回加算、入院時情報連携加算Ⅰ・Ⅱ、退院退所加算、看護・小規模多機能型連携加算、緊急時等居宅カンファレンス加算
⑤ しらかばグループホーム
[事業所理念] ・家庭的な雰囲気に脳活性化訓練を取り入れた共同生活を行い、楽しく・明るく・ときめきを感じて、心の若返りを目指します。認知症に対する新しい支援方法を提供するホームです。
[職員目標] ○ 利用者様に対し、温かい声掛けを心がけ、また尊厳を保てるよう接遇マナーを学び支援します。 ○ 重度化する利用者様に、質の高いサービスを提供するための外部研修を積極的に受講するようつとめます。
[事業推進のためのポイント] ○ 家族会を通し、グループホームへの要望等を聴き、ご家族様とのつながりを深めます。 ○ 運営推進会議の構成員として社会福祉協議会や地域関係者の方の参加を新たに増員し地域の連携につとめます。 ○ 家庭菜園や野外でのケアの提供をすすめます。 ○ 利用者様が安心して暮らせるように常勤職員の定着化を図ります。 ○ 平成29年度には指定地域定着型サービス事業者指定更新があります。滞りなく手続きを行う予定です。
[事業数値目標] ○ 利用率目標数値96%=年間延べ人数6,307名 ○ 算定報酬 : 認知症対応型共同生活介護費(Ⅱ) ○ 平均介護度 : 3.7 ○ 算定加算 : サービス提供体制強化加算(Ⅱ) : 6単位(1名/日)  医療連携体制加算 : 39単位(1名/日)
⑥ しらかばの郷
[事業所理念] ・働く場として、利用者の人権を尊重し、利用者本位の支援をめざします。
[事業所方針] ○ 個性を大切にする。 ○ 思いやりを大切にする。 ○ 選択が自由にできる。 ○ やりがいや達成感を持つことができる。 ○ 失敗を恐れずにチャレンジすることができる。 ○ 目標に向かって取り組む事ができる。
[事業内容] ○ ミシンによる縫製(介護用食事エプロン、家庭用エプロン、ティッシュケース等)フェルト小物制作(ストラップ、髪留め等) ○ リサイクル品寄付のポスティング、回収、手入れ、販売 ○ 農作業(野菜栽培等) ○ 軽作業請負(検品、袋詰め等) ○ ポスティング請負 ○ 施設外就労(車いす清掃、ベッドメイキング等)
[事業推進のためのポイント] ○ 制作した自主製品販売に向けて、バザーやイベントへの参加を積極的に行うとともに、販売先の開拓につとめていきます。 ○ 協力企業から請け負った各種作業を利用者の能力に合わせて支援します。 ○ 地域貢献活動を行っていくとともに、ボランティア等も積極的に受け入れていきます。 ○ 安定的な生産活動を提供するために受注先の開拓につとめていきます。 ○ 工賃、10,000円/月を目指します。 ○ 内部、外部研修にも積極的に参加し、職員のスキルアップを図ります。 ○ 施設外就労を通して、外部の方との関わり方や一般就労に向けた支援を行います。
[事業数値目標] ○ 利用率目標数値:50% 述べ人数2,570名 ○ 算定報酬:就労継続支援B型サービス費(Ⅰ) : 584単位(1名/日) ○ 算定加算:目標工賃達成指導員配置 : 89 単位 (1名/日)      :福祉専門職員配置等(Ⅱ) : 10 単位(1名/日)      :食事提供体制 : 30単位(1名/日)      :送迎体制(Ⅰ) : 13単位(1名/日)      :施設外就労加算 : 100単位(1名/日)      :福祉・介護職員処遇改善(Ⅰ) : 所定単位×38/1000
⑦ 移送サービスしらかば
[事業活動計画] ○ 高齢者および身体障害者等の通院や公共交通機関の利用が困難な方に対し個別運送サービスを提供します。
[職員目標] ○ 安全運転のもと個々のニーズに対応できる送迎」を目指します。
[事業推進のためのポイント] ○ 運転者の確保(増員)により柔軟な対応ができるようにつとめます。 ○ 日々の点検や職員の体調管理を行ない安全な運転を提供できるようにつとめます。
[事業数値目標] 利用数値目標 : 2件/月×12か月(年間延べ件数24件)
⑧ しらかば研修センター
[事業活動計画] ○ 特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、障害者(児)施設(医療施設を除く)などにおいて、適切にたんの吸引等医療的ケアを行う介護職員を要請するために必要な社会福祉士及び介護福祉士法 施行規則附則第4条に規定する第二号研修(不特定の者に対する吸引等の研修)を実施することにより、利用者等の一人ひとりのニーズに対し福祉施設・事業所等における介護職員による必要な医療的ケアを安全かつ適切に行えるよう整備し、当該医療的ケアの充実を図ることを目的とします。
[事業推進のためのポイント] ○ 指導講師の確保と研修の実施施設の適正な運営を図るため、職員の資質の向上につとめ、系統的、効果的な研修を実施していきます。
[開催計画] ○ 開催目標 年3回(4月・8月・12月に開催予定)各回10名 ⑨ 生計困難者に対する相談支援事業
[事業活動計画] ○ 社会福祉法人の公益活動を行なうにあたり地域の援助を必要とする方の相談活動。 ○ 関係機関との連携を通し援助を必要とされる方の心理的不安の軽減、経済的援助。 ○ 生活保護等の既存制度では対応できない方で、経済的困窮により医療や介護等の必要なサービスの利用が阻害されている方に対するサービスの提供や必要な費用等の全部または一部を支援。 ○ 地域・各関係機関の連絡会への参加や勉強会を通して地域との連携を深めます。
[職員目標] ○ 「コミュニティソーシャルワーカーの研修会への参加などによる知識の向上」を目指します。
    [事業数値目標] ○ 利用数値目標 : 1人/月×12か月(年間延べ12件)
[兵庫拠点]
⑩ グループホームすまいる
[事業所理念] ・家庭的な雰囲気で共同生活を行い、楽しく、明るく、ときめきを感じて、心の若返りを図るとともに、利用者に寄り添うケアを目指します。 また、季節の食材を使用した手作りの食事の提供と体調管理を行い、安定した生活を送っていただくようにつとめます。
[職員目標と事業推進のポイント] ○ より良い施設環境を整えつつ、職員の専門性、資質の向上を図り、利用者様が安心して生活し、ご家族様から信頼頂ける施設作りを行います。 ○ 認知症高齢者への理解を深める職員教育、研修の充実を図り、ケアの向上に取り組みます。 ○ 地域ボランティアさんとの交流を深めて、行事に参加する機会を増やすなどの日中活動を強化します。
[目標数値] ○ 利用率目標数値96%=年間延べ人数目標数値6,307名 ○ 算定報酬:認知症対応型共同生活介護費(Ⅱ) ○ 平均介護度3.9 ○ 算定加算:サービス提供体制強化加算(Ⅱ): 6単位(1名/日) 医療連携体制加算 :39単位(1名/日)
[京都拠点] ⑪ デイサービス小鳥のさえずりしらかば苑
[事業所理念] ・介護の基本は在宅生活という観点に立ち、暖かい家庭内の人間関係を基本とした地域福祉力形成の中心となり、高齢者の在宅生活を支援するために機能し、思いやりをもったきめ細かなサービスを提供できるデイサービスを目指します。
[職員目標] ・ 対人援助職として持つべき視点 ○ どんな場合もご利用者を一人の人として尊重します。 ○ 個々の利用者に必要な介護を常に念頭に置き、思いやりをもった介護を心掛けます。 ○ 援助の主体は援助を必要とするご利用者自身であり、その目的を果たすために必要な自身の学習をおろそかにしません。 以上3つの視点に基づき、思いやりのある質の高い介護を目指します。
[事業推進のためのポイント] ○ 山科区・東山区・左京区の指定居宅介護支援事業所、地域包括支援センター及び職員間の緊密な連携(サービス担当者会議には必ず出席し、情報を共有する)によりおひとりお一人の個性に合わせたケアを提供します。 ○ おひとりお一人の個性に合わせたケア提供の為に「通所介護計画」及び「介護予防通所介護計画」の充実を図ります。 ○ 日常の介護サービス提供は利用者同士、または利用者と職員の会話が溢れる雰囲気を構築します。 ○ 地域(山科区)の災害時避難場所として指定を受けており、また京都市の福祉避難場所にも指定されており、地域住民の方々(学区社会福祉協議会・民生・児童委員会)に“デイサービスセンター”の存在を広報するとともに、さらなる地域貢献を図っていきます。 ○ 地域(陵ヶ岡)の自治会や社会福祉協議会が主催する行事に参加し、地域密着・交流を深めていきます。(餅つき大会・懇親会・夏祭り・福祉のつどい等)
  [事業数値目標] ○ 利用率目標数値 : 70%=21名×310日(年間延べ人数6,510名) ○ 平均介護度 : 1.7 ○ 算定報酬 : 通常規模型通所介護 ○ 算定加算 : 入浴介助加算
[大阪拠点・公益事業]
⑫ しらかばホール診療所
[事業活動計画] ○ 入居者の健康維持・向上を図るための健康管理 ・ 施設入居者の定期的な血液検査、バイタルサインのチェック、処置、胸部X-P(1回/年) ○ 感染症の蔓延防止 ・ 施設入居者・職員へのインフルエンザワクチン接種、肺炎球菌ワクチン接種、感染症流行の情報を把握し予防措置をとる。罹患者の受診、処置を行う。 ・ 手指消毒用アルコール補充 ○ 職員の健康管理 ・ 新規採用職員の健康診断・必要に応じ指導。 ・ 定期健康診断( 4月…全員 10月…夜勤従事者) ・ 定期健康診断後のフォロー(再検査 ・結果に応じた指導 ・医療機関への紹介状作成)   ・ メンタルヘルス ・ メンタルヘルスチエック後のフォロー ・ 医療機関への紹介状作成 ○ 診察 ・ 外来患者の診療